この世の中、いろんな豚がいる。ピッグの豚に金髪豚野郎、昼ドラで「役立たずのブタ!」と罵られることもあれば『豚野郎』という店もある。なんとも穏やかでないネーミングだが、HPを覗いてみたらどうやら「豚骨ラーメン」らしい。

しかも、ただの豚骨ではなく「あなたの食べている豚骨は本当に豚骨ですか? 究極の豚骨を東京に! と思い博多から上京しました」とも書いてあるではないか。ほほう、この自信を味わってみたい……ってことで行ってみることにした。

・中野の住宅街にある

豚野郎は、中野駅の南口から出て線路沿いを新宿方面へ10分くらい歩いたところにあった。駅前というよりは住宅街。文化複合施設の「なかのZERO」よりも先に位置するので、駅から歩くと少しばかり遠く感じるかもしれない。ただ、結論からいえば時間をかけて行く価値ありだった。

開店時間とほぼ同時に入店したので、客は自分1人。濃厚の「努豚骨(どとんこつ)」を注文しようとしたのだが、なんでもラーメンの残ったスープにご飯を入れる雑炊がウリらしい。替え玉に変わる存在とも書いてあったので、「努豚骨」の雑炊セット(950円)を頼んでみた。

・濃厚ながら優しい味

待っている間、店内をグルリと見渡すとスープとの相性を考えて「カタ麺」しか提供していないとも書いてある。この頑固さ、実に博多っぽい。そうこうしているうちにラーメンが到着したので、まずはスープから飲んでみた。肝心の味はというと……

超絶濃厚な豚骨ラーメンだと喉にガツンとくるような店もあるが、同店はどちらかといえば上品な感じがした。濃厚でありつつもどこか優しめ。決してクドくないといえばいいだろうか。突き抜けてはいないものの、誰でも満足できるような一杯という印象だ。

・三度ウマい雑炊

濃厚さだけを求めていくと少し物足りないかもだが、細めの麺とスープの相性はバッチリOK。残す問題は、炭水化物から炭水化物へのギルティリレーはきれいにタスキが渡るのか。それでも、口にしたら杞憂に過ぎなかった。なんとビックリきちんとした雑炊になったのだ。

しかも、おろしポン酢を加えるとアッサリした味に変わって三度ウマい。都内に豚骨ラーメンは数多いが、違いを出して勝負している感がビシバシ。替え玉をしなくて三度楽しめるのだから、究極の豚骨と自負するのも納得がいく。

・違うメニューもあり

店を出る頃、1人また1人とお客さんが次々に来店してきたあたり、ピークの時間帯だと駅から離れていても並ぶのだろう。なお、メニューには魚介の「和豚骨」、旨辛な「辛豚骨(しんとんこつ)」や「味噌豚骨」もあったので、またの機会に試してみたい。味が違えば「豚骨雑炊」も違う顔をするかもしれない。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 豚野郎 中野本店
住所 東京都中野区中野1−41−45
時間 火〜金11:30~15:00 / 17:00~21:30 土日祝11:30~15:30 / 17:00~21:30
休日 月曜日

▼濃厚で優しさも兼ね備えたスープ


▼細麺がスープとの相性よし

▼福岡のラーメンらしく、卓上には紅生姜やゴマ

▼残ったスープにご飯をドボン!

▼三度楽しめるぞ